メディアは意思伝達のシステム 8
問題点を解決しようとしているのが、低損失の光ファイバーケーブルです。
INS時代は光通信時代といわれますが、これまでの電気と違って1秒間になん億回も点滅しながら、平行にまっすぐ遠くまで進み、しかも波長が一定している光・・・レーザー光線を通信に利用している点が特徴です。
たとえば同じ光でも電灯のような散乱光では、情報を送るには適当ではないでしょう。
レーザー光線を出すのはガリウムと砒素、放出させる波長により異なる材料を混合した、ペン先より小さな半導体です。
その他に発光ダイオードもありますが、いずれにしろ、その半導体に電気を与えて作り出し、細い針金状のガラス線つまり、光のファイバーケーブルのなかを伝導させます。
銅線は1.5kmごとに中継器で増幅し、伝送していたのが、日本の光ケーブルは20kmは中継器を通さずに送ることができるようになっています。
光ファイバーは、石英(シリカ)ガラスで作った毛髪ほどの細い繊維で、1本1本はクラッド(殻=光の屈折率を低くする"壁")と、コア(核=光を閉じ込めて走らせる、いわば"光の道")でできています。
いってみればレーザー光線は、超速度でトンネルのなかを走りまわっていると考えていいでしょう。
このコアが細ければ細いほど光を直線的に、しかも、より多くの光を走らせることができるので、情報をそれだけ大量に伝送できることになります。
現在はコアの直径が10ミクロンになり、64キロビット(1秒間に6万4000回の点滅)の伝送容量をもたせるために、400メガビットの光源では、5760回線分の電話を一度に伝送できることになりました。
これは銅ケーブルの約6000倍です。
このファイバーを何本かにまとめ、さらにそれを数本か数種類、組み合わせて1本にしたものが実用光ファイバーケーブルなのです。